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周りを囲まれた家

中庭(コートハウス)の手法

今回の家造りはご主人の勤務先が「神宮西の家」のご主人と同じ縁による。
1999年6月、ご夫妻で事務所に来られた折り、自分の設計感や建設一般に
ついてお話しさせていただいた。3週間後に設計を委託したいと言う連絡を頂き、
設計が始まった。
 当敷地は宮崎市祇園の閑静な住宅地にあり、100Mほど歩くと大淀川の堤で、
川縁を散策したり雄大なオープンスペースが楽しめる環境です。しかし、四周を
隣家に囲まれている敷地環境で、眺望もお隣の家のお尻しか見えず、快適とは
言えません。配置計画のポイントは、道路から家までの寄り付きの長さを活かした
前庭造りです。門屋を雨の日の車の乗降場と位置付け、車の乗降に不便を感じない
よう計画。門屋をアプローチの中央に配置し、道路側を駐車場、奧を露地空間とし、
植栽を配し、玄関までの空間を楽しめるよう計画。玄関までの引きの長さが、アプ
ローチの緊張感を演出し、大きくデザインした屋根が来訪者を迎えてくれます。
建築設計のポイントはコートハウスの手法により中庭を配し、秩序だって計画された
自分の家を眺めることにより、各居室からの良好な眺望を創り出していることです。
中庭を中心に回遊することができ、様々なライフステージでの住まい方にも対応でき
るよう配慮しています。また、隠し大扉を引出せばプライバシーの確保も十分な中庭
を創り出せる仕掛けがしてあり、100%中庭を楽しむ設計です。中庭を第二の居間と
位置付けしています。当然、通風・採光には留意して計画し、雨水も菜園に利用でき
るように工夫しています。


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