九州は温暖多湿
九州といってもいろいろですが共通していえるのは夏場の高温多湿ということです。特に梅雨時,足元には水分をたっぷり含んだ空気が淀み、風のない時など水が足元から涌き出てきそうです。新しく下ろした布団のシーツもジットリとすぐに湿ってきます。計画時にはこの事を考慮し、室内・床下の通風を大いに確保することが必要です。また、夏場の太陽の室内への直接入射は避けねばなりません。
故郷の風景
やまとはくにのまほろば
たたなづくあおがきやまごもれる
やまとし うるはし (古事記)
わたしたちが故郷を想うとき、思い浮かべるのは風景です。自分が育った地域での風景です。その風景に自分のアイデンティティを求めるのではないでしょうか。家造りは既存の風景の中に、新しい風景を造りだします。そのとき、新しい「まほろば」を造りだしていきたいものです。
現代農家の特徴
現代農家の特徴は地域の寄り合い空間(座敷)を確保しながらの三世代住居である。そして家族団欒の空間、機能的な作業動線の確保、また既存住居をどうするかがポイントとなる。このとき、二階建てにする場合は各世代の寝室空間が縦に重ならないようにすることは当然である。
中庭のある住まいはおもしろい。
適度な大きさの中庭は外部としての空間でなく、室内の延長としての内部空間として感じられるので、開放性に富み、家が大きく感じられる。都市部では窓を開放してのプライバシーの確保は難しいが、中庭のある家では外回りだけのセキュリテイを考えれば、中庭側は窓を大きくオープンにして、自然の風や光を楽しみながらの住まい方が展開できる。
土・光・緑・風・水そしてバルコニー
■土
大地にしっかりと建つ家をイメージしてください。大地・土は家造りの基本です。また、土は古くて新しい建材です。土の持つパワーに包まれると気持ちよいものです。